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明示的誤信念課題と潜在的な誤信念課題

最新の特殊教育学研究2020年11月号に面白い記事がありました。野澤・藤野 (2020) 通級指導教室に通う発達に課題のある児童における明示的および潜在的な心の理論ーASD傾向との関連に焦点をあててー. 特殊教育学研究, 58, 3, 143-150. です。


心の理論課題については、サリーアンテストが有名ですが、明示的と潜在的という2バージョンがあるのは知りませんでした。サリーアン課題を言語的に質問して答えるタイプが「明示的誤信念課題」で、同様のシナリオを映像で見せて、視線によって行動の予測ができているかを測定するタイプを「潜在的誤信念課題」と言うそうです。言語の発達していない乳児でも評価可能だそうで、15カ月児で理解できているそうです。


野澤・藤野は、小学校の情緒障学級の児童19名に、明示的と潜在的誤信念課題を実施しました。すると明示的誤信念課題は、19名中17名で通過しました。しかし、潜在的誤信念課題においては、ASD児は非ASD児よりも顔を見ず、箱や窓を注視する割合がたかったのです。言語年齢が9歳よりも上だとASD児でも明示的誤信念課題は通過するそうで、小学校にあがると言語的に誤信念課題に通過する割合が高くなるが、顔を見ないなど直感的に心の理論を使うことが少ないのではと結論付けている。


私も、本をよく読む児などは、感情に関する語彙は持っているし、イラストで示された状況は説明できるが、現実場面で直感的に場の理解や相手の感情の理解は乏しいなと感じるので、この結果はそれを反映するものなのかなと思う。

 
 
 

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