名古屋でのABAセミナー開催報告
2025年7月3日、名古屋で「ABAの基礎」と「行動問題のアセスメント」に関するセミナーを開催しました。本セミナーには多くの支援者の皆様にご参加いただき、行動分析の基礎から実際の支援に活かせるアセスメント方法まで、充実した内容で学びを深める機会となりました。
【セミナーの目的と内容】
本セミナーは、
ABA(応用行動分析)の基礎知識
行動問題のアセスメント方法
この2つのテーマに焦点を当て、参加者の皆様が実際の現場で活用できる知識と技術を提供することを目的としました。
まず、「ABAの基礎」では、行動の原理や強化と弱化の概念、環境が行動に与える影響について学びました。特に「行動には必ず原因があり、分析することで見えてくるものがある」という点を強調し、参加者の皆様からも「よく観察することの重要性を再認識した」との声が多く寄せられました。
続いて、「行動問題のアセスメント」では、具体的な事例をもとに、問題行動がどのように発生し、どのような要因が関係しているのかを分析しました。「マグマ要因での行動が連続して問題が発展していく捉え方は目からウロコだった」という感想もあり、行動の背景にある要因を理解することの重要性を改めて実感していただけたようです。
【参加者の声】
1.役立ったこと
参加者の皆様からは、以下のような学びや気づきがあったとご報告をいただきました。
状態の把握と職員への支援方法を伝えやすくするための記録の取り方を学べた。
事象を説明する際の工夫が参考になった。
行動目標をシートにすることで支援の方向性が明確になった。
強化子や弱化子を意識することで、行動問題のきっかけや小さな変化に気づくことができた。
2.難しかったこと・疑問点
一方で、「強化と弱化の概念が混乱した」という声も多く聞かれました。
「正の強化」「負の強化」などの区別が難しく、より深く学びたい。
強化子と弱化子の違いについて整理したい。
「統一した支援」について、今本先生の考えを聞きたかった。
こうした疑問点については、今後のセミナーでさらに詳しく解説し、理解を深める機会を作りたいと考えています。
3.今後のセミナーのご要望
今回のセミナーを受け、今後開催してほしいテーマとして、以下のリクエストをいただきました。
行動問題対応法、表出コミュニケーション指導法
行動形成法(基礎を交えながら)
実践的な事例を用いた学習(シート活用など)
また、次回の開催時期については、
7月
8月(平日10時〜13時希望)
月の上旬や中旬〜下旬
といったご要望がありました。できるだけ多くの方にご参加いただけるよう、日程調整を進めてまいります。
セミナー全般に関するご意見
会場や進行についても貴重なご意見をいただきました。
名古屋駅(名駅)の会場は便利だった。
オンライン受講の割引や、複数人数での割引があるとありがたい。
半日×2日間より、1日で完結する研修形式が良い。
会場の部屋が外から分かりにくかったため、入り口に案内があると助かる。
これらのご意見を参考にしながら、より快適に学べる環境を整えていきます。
まとめ
今回のセミナーでは、多くの方にABAの基礎と行動問題のアセスメントについて学んでいただきました。参加者の皆様が現場で活用できる実践的な知識を持ち帰っていただけたことを嬉しく思います。
今後も、皆様のニーズに応じた内容でセミナーを企画してまいりますので、ぜひご期待ください。引き続き、ABAの学びを深め、よりよい支援の実現を目指していきましょう。
次回のセミナー情報も随時お知らせいたしますので、ご興味のある方はぜひご参加ください!
ということで7月20日に名古屋でセミナーを企画しました。興味のある方はぜひお越しください。


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