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北九州市の就労移行支援事業所

今日は、八幡東区のレインボープラザ内にある「(一社)ワークネット北九州」という就労移行支援事業所を訪問しました。

いろいろと森本所長にお尋ねした内容を中心い報告します。http://wn-k.sakura.ne.jp/wp/


Q1:利用者の障害の割合は?

・発達障害の人が約8割

・高次脳障害の人が約2割


Q2:利用者の紹介先は?

北九州市療育センターの医師や市内のクリニックからが多いですね。

あと多いのが大学からです。

・九州工業大学

・西日本工業大学

・福岡工業大学

・他の周辺の国立大学

大学は、システムが整っており精神科ソーシャルワーカーの人から紹介されます。特に福岡工業大学では、障害者手帳を持っている人を在学中から把握しており、在学中から就労移行支援事業所と連携していて、大学から実習に行くケースがあるそうです。4年生の


Q3:在学中からの利用の条件は?

・医師による受給者証

・卒業見込み

の2つの証明があれば、大学4年から利用できます。昨年の某国立大学の卒業見込みの人は4年生の10月から利用し始めて6か月後に就労にこぎ着けました。


Q4:就労に至らない人はいる?

約1割の人は、就労の訓練に乗らない人がいます。支援を受けないまま就職と退職を繰り返して年月が経つにつれて、2次障がいでうつになってしまう人、すっかり社会とのかかわりが嫌になってしまい、引きこもりになる人などです。私は引きこもりの人の支援もライフワークにしていています。引篭りの人の支援には、アウトリーチで家庭訪問が必要になります。ですから、就労移行支援以外に自立訓練の事業も行っています。事業所に来れるようになった人には、自立訓練のなかで生活のリズムを立て直すことろから支援を行っています。


Q5:長年やって来られて変化はありますか?

私は10数年前に八幡駅の近くでジョブサポートの事業を起こしました。その頃は、年齢がいっていて2次障がいの人が多く、その立て直しに時間がかかりました。今は、若いうちから支援の流れに沿って利用を開始する人が増えて6割が20代の人です。今、一番上の人で50代です。3年前にレインボープラザの建物に移転して活動を開始しましたが、近年は民間の株式会社が参入してきていて、私たちの福祉系の事業所は少なくなっています。あと利用者の方の中にトランスジェンダーの方が増えてきています。


Q6:主な就職先は?

・事務系

・製造業

・スーパー

・工場

・福祉事業所

などです。ハローワークなどに出ている求人や知人や縁故などでの紹介もあります。コロナ渦による変化は、事務系でテレワークの求人があることです。これは引きこもりの人で就労意欲のある人には、非常に可能性のある就労先です。実際にテレワークのスキルの訓練もブースを設定して行っています。


※実際にその様子を見せていただきましたが、ちょうど来年の発表会のプレゼン用のビデオを黙々と編集されていました。この方は大手出版社からも小説を出されているそうです。


大手の某スーパーは1日の働く時間が制限されているので、もっと時間を伸ばしたい人には向かないですね。一方、外資系の某スーパーはそういうことはありません。


Q7:平均的な月給はどのくらい?

手取りでだいたい7万から10万円くらいです。会社にはもっと賃金を上げて欲しいと思っています。ある方は、生活保護で10万円余り、障害者手当で2,3万円もらっていましたが、ここにきて給料11万円のある事務系の仕事に就きましたが、だんだん仕事が嫌になってきたというので昇給の働きかけをして今は何とかもっています。


※この辺は、よく言われることですが、人間はそもそも安きに流れる動物ですし、経済学的にも言われていることですので、是正が必要な点かもしれません。福祉や介護だけでなく一般の給与も低いと言われているので、給与水準を上げることが先決かもしれません。


※あと利用者の方も、たくさん来ていただきたいのですが、職員の方も募集してます。



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