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TEACCHアプローチは自閉症の人をひとりぼっちにさせる?

3月6日(土)は、川崎医療福祉大学のTEACCHセミナーで講師の一人として、ABAにおける自閉症支援というお話をさせてもらいました。諏訪先生のTEACCHの話や古川先生のペアトレの話など盛りだくさんでとても勉強になりました。そこでTEACCHの誤解あるあるの話題も出てきました。

私も一応、NC州のTEACCHの留学を経験した身で、誤解を解いておきたいと思います。いろいろとありますが、一つは個別支援と構造化です。これは未だに根強いものがあって、個別のブースを使って一日中ひとりぼっちで活動させるのがTEACCHと思っている人、施設が多い事です。

これは元々は学校の教室で先生が1対1での指導の時間を確保するために考え出された方法で、自閉症の人にあっているから手段として一時的に個別のブースや活動があるわけで、1日の中にはグループや集団の活動は当然あるわけです。もちろん入れる集団の規模や時間は個別の事情を配慮して実施します。

日本で誤用されて伝わっている要因を考察してみると、初期の導入者が強度行動障害の受け入れ成人施設の人が多く、それを施設で実践した場合に必然的に個別のブースで一人で過ごす時間が長くなったり、物理的構造化がガチガチのものになってしまったのではないでしょうか。それを参考にした人がさらにそのモデルを広がってしまったのではないかと思います。

アンチTEACCHという言葉があるみたいですが、その人たちは確かに誤解するだろうなと思います。

 

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