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子どもの生活と大人の生活の違いとは?

 岩国にある成人の生活介護施設のコンサルテーションをしている時に、ある職員から利用者Cさんの支援について質問がありました。

 Cさんは生活介護の事業所に所属していますが、作業能力が高く、就労系の事業所に移行できるのではないかと職員は考えていました。保護者もその意向を持っておられるということでした。そこで、職員は「作業を取り組んで工賃を支払い、その工賃を自身の好きなことに使えるようにする」という支援目標を立てました。午前と午後のそれぞれで作業が終わったら評価ポイントをもらい、その評価ポイントを家庭と協力して現金と交換してもらい貯金箱に貯めていきます。Cさんは、ゲームセンターに行ってゲームをするのが好きなのでそこでお金を使う機会があります。

 しかし作業のアセスメントでCさんは作業能力があり精度も高いことがわかっていたにもかかわらず、実際に仕事をしてもらうと作業実績にはムラがあり気分が乗らなかったり集中力が散漫だったりしました。職員は「Cさんは良い親に育てられて性格はいいんですが子どもっぽいんです。Cさんにはもっと大人になって欲しいんです。子どもと大人の違いって何ですか?」と質問されました。

 私は、職員に「Cさんがゲームをするお金は工賃で賄っていますか?」と聞きました。すると「いえ、ゲームをするときは親がお金を出していますし、他にも買い物ではおこずかいをあげてるようです。」との答えでした。

 気づきの方もいらっしゃると思いますが、Cさんには働くスキルがあり、お金をもらい、お金を使うスキルもあるけれども、何かが足りません。それが、作業に対する気分のムラや子どもっぽさにもつながっていると確信しました。

 それは、親からお金を工面してもらうのではなく、自分で稼いだお金でゲームを楽しむことです。自分で働いてお金を稼ぎ、そのお金を楽しむことや生活に必要なことに使うようにすることが、子どもから大人の生活に脱皮することではないでしょうか。

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