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1歳時のテレビ等の視聴時間と3歳時の自閉症との関連についての研究について

更新日:2024年8月8日

山梨大学の研究チームが、環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査」の参加親子約10万組を対象に、1歳時のスクリーンタイム(テレビやDVDなどの画面を見る時間)と3歳時の自閉スペク トラム症との関連について解析したそうです。その結果、男児では、1歳時のスクリーンタイムの 長さと3歳時の自閉スペクトラム症の診断の有無が関連していたことが明らかになりました。 このことから、スクリーンタイムがもたらす幼児への健康影響を見直す必要性が示唆されま した。


大変重要な示唆を与える研究だと思いましたが、現場の支援の専門家一人として、この結果を解釈する上で注意する点があると思いました。1歳時点で、テレビやDVD等の視聴時間が長い子どもほど、3歳時に自閉スペクトラム症に診断された割合が男児で多いというのは、調査で明らかになった結果です。しかし、その結果の解釈として、「このことから、スクリーンタイムがもたらす幼児への健康影響を見直す必要性が示唆されま した。」と述べており、自閉スペクトラム症は先天的なものがありながらも、環境要因(テレビ等の視聴時間)の影響も受けているいう点は(?)がつきます。


というのは、自閉スペクトラム症は、ある程度先天的な脳神経系の障害というのは、わかっているわけですが、元々、1歳時点で自閉スペクトラム症のリスクのあった児は、対人的な活動よりも、テレビやDVD等の視聴時間が長かっただろうというのは想像に難くないからです。


このような調査研究や統計的な結果というのは、解釈に注意が必要で、相関関係と因果関係は分けて考えないといけないと思います。




 
 
 

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