

二語文を理解するイルカたち
9月の頭、子どもたちの夏休み最後の週末は、北九州の自閉症協会のバスハイクにご一緒させていただきました。一日目は、ハウステンボスでの周遊でしたが、豪雨とバッティングして大変でした。午後の遅い時間にようやく雨も小降りになりましたが・・・。夜はロボットが受付をしている変なホテルに...


審判への暴言は誘発行動
先日は、テニスの世界4大メジャー大会の1つ全米テニストーナメントで、初めて日本国籍の先週が優勝するという快挙が報道されました。一方で対戦相手の試合中の言動には、がっかりしました。 対戦相手のセリーナ選手は、審判にルール違反を指摘されて逆上して、テニスラケットを破壊し、さらに...
昔、構造化を学んだ人が陥りやすい罠
私の自閉症支援の学問的背景は、大学院で初めて応用行動分析を学び、次にノースカロライナ州のTEACCHセンターで学んだことが元になっています。今、日本でもTEACCHで開発された「構造化による指導」が主にテクニックとして広まっていると思います。ただ、この構造化も伝言ゲームのよ...
絵カードを使った回避のコミュニケーション指導
ストレスを感じると首筋や手を掻きむしる自傷行動が見られた中学部の生徒に、回避行動の1つとして絵カードを使った代替コミュニケーションを指導している場面です。 これは、意図的に難しい作業課題(材料を集めてセットを作る)を出してストレス下に置いて、ストレス反応が見えたタイミングで...
7月15日の新宿でのコミュニケーション7つ道具セミナー
久しぶりに東京でセミナーを行い、体調不良で参加できなかった方1名を除いて遠くは静岡から全員参加されました。会場が狭くて申し訳なかっったですが、受講者同士での練習など盛り上がりを見せました。行動形成のためのプロンプト&フェイディングの練習を実際にやっていただくのですが、これば...

刺激のない環境が良いとは限らない
ある知的に重度の自閉症の中学生は、 自立課題をしているときに具材を持って机に何度も打ち付ける常同行動が出始めて、なかなか課題が進まないということを聞きました。パズルをやっているビデオを観させてもらいましたが、確かに時々ピースを机に打ち付けていますが、最後まで完成させていまし...

好子(強化子)をコントロールする
先日、インターネットばかりして教師が提示する学習活動を拒否する通常学級の特別支援学級にいる小6の男児の相談を受けました。教師の話を聞き、教室での様子を観察すると、その生徒は教室にやってくると自分でノートパソコンを開き電源を入れてインターネットを見ています。教師が学習プリント...


行動モーメンタム2
去年の7月8日の記事で「行動モーメンタム」という概念を紹介しました。行動モーメンタムというのは、行動分析家のNevinらが1980年代に提唱したもので行動の変化のしにくさ(変化抵抗)を表します。発達障がい児が他者からの指示に従わない行動(非応諾行動)も変化抵抗と言えるもので...

褒めることの全般的な効用
宗像にあるあっぷぷーという放課後デイサービスは、サッカーを活動の中心に据えたユニークな試みをしています。運動を中心にした療育は、様々な効用があります。まず発達障がいのお子さんは、学校や様々な環境でストレスを抱えていることが多く、運動をすることは負のエネルギーの発散に効果があ...
子どものご機嫌取りをしてませんか?
ある日、保育参観の日に保育士のBさんは悩んでいました。その保育所にちょっとしたことですぐに癇癪を起す4歳児のA君がいます。A君のIQは70で自閉症の疑いがあると専門機関で言われています。みんなでの集まりの時間が無事に終わり、自由遊びの時間になりました。Bさんは念を押すつもり...