
褒めることの全般的な効用
宗像にあるあっぷぷーという放課後デイサービスは、サッカーを活動の中心に据えたユニークな試みをしています。運動を中心にした療育は、様々な効用があります。まず発達障がいのお子さんは、学校や様々な環境でストレスを抱えていることが多く、運動をすることは負のエネルギーの発散に効果があ...
子どものご機嫌取りをしてませんか?
ある日、保育参観の日に保育士のBさんは悩んでいました。その保育所にちょっとしたことですぐに癇癪を起す4歳児のA君がいます。A君のIQは70で自閉症の疑いがあると専門機関で言われています。みんなでの集まりの時間が無事に終わり、自由遊びの時間になりました。Bさんは念を押すつもり...


これって本当なの?
全部読んでみましたが、これまで教科書やテレビで学んできた戦争のことが180度ひっくり返るようなびっくりすることが書いてあります。日本のことを過度に美化したり、逆に日本をやたらと貶めるようなことを日本人が書いた本だったら眉唾ものと思いましたが、戦時、日本が敵対していた大英帝国...


見通しが持てないことには予告が大切
あるアスペルガー症候群の幼児のお子さんは、支援者と母親が話しているだけでも癇癪を起しますし、玩具で遊んでいる時に、他のお友達が寄ってきて玩具を取り上げようとすると、その場にひっくり返って「ダメダメ」とわめき散らし、近くにいるお母さんを蹴り飛ばそうとします。圧倒的に力の差があ...

手順書と違う
ある児童発達の事業所で手洗いに時間のかかる子どもがいました。その子は、手順書をよく見てその通りに洗っているのですが、どうも納得がいかないようです。その子に聞いてみると「なかなか緑が出てこない」と言います。よく見ると手順書の石鹸は緑なのに、実際に置いているポンプ式の石鹸は白でした。


台に登るのを止めさせる
幼児さんが台に登るのをどうやって止めさせるかということに関して、支援者間で話しています。もちろん体罰や強い叱責は、使えないので、それ以外で行動をやめさせるにはどうしたらいいかについて話し合っていました。 元幼稚園教諭の人は「子どもが台に上がったらすぐに目の前で手を叩いて大き...


聞き分けの良い大人でいることは良いことか②
さて実際にご夫婦で合意に達したことはというと・・・ まず、ご飯の間にテレビを消すというプランA案は、夫婦でお互いに合意が得られず却下されました。 プランB案は、お父さんと子どもの晩ご飯を食べる時間をずらすというものです。お父さんは、少し遅い時間に会社から帰宅するのですが、お...

聞き分けの良い大人でいることはいいことか?
あるご家庭のお父さんは、ご飯の間はニュースを見ることに決めています。その家には3歳の知的遅れのない自閉症のお子さんがいて、ご飯の時は撮り貯めておいた子ども番組のビデオを観たがりました。お父さんはご飯の間は絶対にニュース番組を見るというルーチンを変えたくないので、子どもはいつ...


自制心と幸せについて
セルフコントロール(自制心)について行動理論では、遅延の少ない小さな強化子と、遅延の長い大きな強化子間の選択行動のうち、後者の行動を選ぶことと言っています。反対に前者の行動を選ぶことを衝動性と言います。衝動性の問題を簡単に言うと“目先の小さな利益にとらわれる(あるいは小さな...


子どもの生活と大人の生活の違いとは?
岩国にある成人の生活介護施設のコンサルテーションをしている時に、ある職員から利用者Cさんの支援について質問がありました。 Cさんは生活介護の事業所に所属していますが、作業能力が高く、就労系の事業所に移行できるのではないかと職員は考えていました。保護者もその意向を持っておられ...