子どものご機嫌取りをしてませんか?2
前回の記事で子どものご機嫌取りをすることの弊害について伝えましたが、また別の事例についてお話します。 3歳の子どもが自分の頭の中の物語に沿って、活動を進め大人を巻き込むことがあります。大人の方も子どもに合わせて付き合ってあげることを延々と続けます。子どもは大満足だし、大人も...
自閉症支援の方法論としてのみ、視覚的支援や構造化が安易に使われることの危うさ
現在、自閉症の支援において特別支援学校やさまざまな福祉事業所で、視覚的支援や構造化が広く活用され始めていることは、とても好ましいことです。 一方で「自閉症には視覚的支援をすればいいんでしょ」と安易に考えて支援しているところもあり危うさを感じます。それが曲がりなりにも障がい者...
お菓子より綴り
今日は、コロナ感染の緊急事態宣言が解除されて初めて小学校に通い始めたたかしくん(仮名)の療育の日でした。買い物に行くのも大変だとお母さんから、このようなエピソードを伺いました。最初はお菓子買うよと買い物に誘っていたのですが、最近、英語の綴りに興味を持つようになりお母さんにそ...
不安を煽るだけで社会に害を与える情報は報道の仕方を考えてもらいたい
コロナ禍の中、感染のリスクや生活の制限、経済の面で不安を抱えながら生活している人は大勢いらっしゃると思います。テレビやSNSなどで毎日それに関連する報道がされていますが、これはどうかなと思うことも多々あります。それは私たち発達障がい、自閉症の人の支援にあたっていると、そのよ...
カラスは曜日がわかるのか?
飲食店の近くでは、ゴミ出しの日にたくさんのカラスが集まってゴミをあさっています。きちんと防御用のネットをかけてあるのですが、器用にくちばしでネットをめくったり、少しほころびている箇所をくちばしでつついて穴を開けたりして中のゴミ袋を引っ張り出しています。あちこちにゴミが散乱し...
自閉症の人の支援は楽しい!
先日、山口の生活介護施設のコンサルテーションに行った際に駅まで送ってもらう途中で、職員さんが「自閉症の人の支援は面白いと言ったら不謹慎なんですが、なんだか楽しいですよね」とニコニコしながら話していました。その職員は、学校を出てすぐにその法人に勤めはじめて、入所施設を経験して...
正確に伝えないと・・・
今日は、昨日行った就学前のお子さんのPEP3の結果についてお伝えする日でした。昨日のPEPの実施は、初めて来る場所、初めての検査者にもかかわらず、順調に行われたことに親御さんもびっくりした様子でした。帰ってからも「楽しかった」と言っていたそうです。...
暴力で問題解決を図るモデル?
幼稚園、保育園、通園施設に行ってよく相談される事例の1つは、何の理由もなく突然、他児を叩く蹴るといった暴力的行動をなんとかしてほしいというものです。そのようなお子さんを観察してみるとヒーローものを演じながら行動していることがあります。...
福岡市のか〜むとおおほり苑に行ってきました
今日は、北九州市の福祉課の課長と福岡市のか〜むとおおほり苑を訪問しました。北九州市でも強度行動障害のひとの支援と取り組みを進めていかなければという思いからです。か〜むでは森口所長が、近隣での研修会講師を務めるため不在だったので、職員の春田氏に案内していただきました。...
宇部のこのみ園でのABA保護者研修会
今日は宇部にある児童施設で行われたABAを基にした保護者研修会の講師を務めました。園長さんと雑談しているときに、萩に上田豊治さんという切り絵作家の方がいらっしゃることを初めて知りました。本に載っているたくさんの作品を見せてくれましたが、風景、人物、動植物のどれも精巧でダイナ...