合同会社
ABC研究所
LLC. ABC Research Institute for developmental disability
(同) ABC研究所は、発達障がいの人のウェルビーイングの向上を使命にしています。そのために行動の観察や記録を基に科学的アプローチを取り、当事者やその家族の相談や療育、支援法に関する研修、施設・学校・職場でのかかわり方のアドバイス、地域の社会資源との積極的な連携、教材の研究開発などを行っています。
合同会社ABC研究所について
これまで自閉スペクトラム症をはじめとする発達障がいの行動支援に役立つ最新の知見を国内外で学び実践してきましたが、まだまだ福祉、教育、医療の現場では、その知見が生かされていない現状があります。発達障がいそのものは医学的に根治することはできませんが、行動を変えその人らしく生き生きと生活を送ることはできます。
ABC研究所では、発達障がいの人や家族を支援するために応用行動分析という学問を活かしています。行動分析学というのは、生体の行動がなぜ、どういう環境条件で生じるのかを科学的に探求している学問です。その行動の科学を人間の社会生活に応用して研究している分野が応用行動分析です。応用行動分析の利点の1つは、”行動”というキーワードで物事を理解し、改善のための手立てを具体的に探っていけることです。
たとえば、特別支援教育の分野で個別支援計画や個別指導計画というものがあります。児童・生徒の支援のためにどういう内容をどのように教えるかを計画するものです。行動分析学では、”積極的になる””元気に頑張る”というような抽象的で曖昧な目標は立てません。あくまでも具体的、かつ実現可能な目標を立てます。身辺自立の分野で何を教えるか?となった時に、その生徒のスキル、ニーズ、優先順位というものを考慮します。スキルを評価するには行動観察が重要です。ニーズと優先順位から”自分で靴下をはけるようになる”という具体的な行動目標を立てたら、実際に自分でどの程度靴下がはけるのかを課題分析します。そしてどういう環境条件や支援を行うと目標が達成できるようになるかを計画して実行します。実行中も行動の観察と記録をして、変化を把握します。そして徐々にゴールに近づけていくのです。
このように行動というキーワードに落とし込んで、物事を理解し手立てを考えていくことで、様々な社会の問題に取り組むことができるのです。実際、応用行動分析の分野では、障害児教育のみならず、一般の教育や福祉、医療リハビリ、交通問題、自己管理、ビジネスなどに広く応用されています。
私は、応用行動分析を基にした自閉症・発達障がいの人、その家族、専門家、周囲の人たちに役立つ支援サービスを提供し、そのような情報や考え方を普及させ、より良い社会に変えていくために「ABC研究所」という事業を立ち上げました。ABCが意味するのは、
A:Able(可能である、できる)、Accordance(調和)
B:Behavior(行動)
C:Change(変革)Challenge(挑戦)Cooperation(協力)
で、人々の可能性を引き出すために、行動と環境の調和を目指した学びを支援する事業体です。平成29年2月21日より個人事業から合同会社という法人として再スタートしました。応用行動分析は専門用語が多くて難しいという方がいらっしゃいますが決心てそんなことはありません。社会で実際に役立つこの学問を一部の専門家だけのものにするのではなく、多くの人が身近な問題の解決に役立てられるように誰にでもわかりやすく日常の事例を交えて解説します。
また発達障害の支援には、本人の療育やトレーニングによって認知機能やさまざまなスキル獲得の向上を目指すだけでなく、本人を取り巻く環境(家庭、学校、療育施設、地域社会)のサポートも大切です。そのためには環境の変容、世の中の仕組みの改善も図らねばならないこともあります。どうかよろしくお願いします。
田中 智子
Tanaka Noriko
合同会社ABC研究所
サポートスタッフ 公認心理師
ABC研究所認定 遊びの教室 リリー代表
西南女学院大学保健福祉学部福祉学科今本ゼミで自閉症児のコミュニケーション指導(PECS)をはじめ、療育技法など自閉症支援について学び、臨床を経験する。知的障害児通園施設でボランティア、知的障害者入所施設の支援員、ピラミッド教育コンサルタントオブジャパン株式会社の療育スタッフとして平成18年に勤務。平成20年福岡県発達障害者支援センター、障がい者支援センター(福岡県障害児等療育支援事業)、平成27年障がい者支援センター(福岡県障害児等療育支援事業)の相談員・療育スタッフとして勤務。発達障害の方の支援、個別療育、集団療育、コンサルテーションなどを実施。その他、市の乳幼児健診、乳幼児期の発達相談や早期療育を経験する。
原口 淑子
Haraguchi Yoshiko
合同会社ABC研究所
サポートスタッフ 公認心理師
臨床心理士・公認心理士
臨床心理学博士(東亜大学)
今本 繁
IMAMOTO Shigeru
合同会社ABC研究所 代表社員
行動エンジニア
M.Ed. (筑波大学)臨床心理士
自閉症スペクトラム支援士EXPERT
東京工科大学工学部卒業後、ボランティア活動に従事し、心理専門職を目指して広島大学研究生、筑波大学研究生を経て、筑波大学大学院博士課程心身障害学研究科入学。行動療法の小林重雄教授(筑波大学名誉教授)に師事。修士号取得後は、知的障害者通所施設大野城すばる園(野口幸弘所長:現西南大学教授)にて研究活動と同時に非常勤指導員として勤務。その後、国立肥前療養所(現:肥前精神医療センター)心理療法士として勤務後、ウェスタンミシガン大学ABAサマーブーツキャンプ研修、ノースカロライナ大学TEACCH部で1年間の研修などを経て平成14年に西南女学院大学で講師を務める。平成17年に絵カード交換式コミュニケーションシステム(PECS)の普及を目指してピラミッド教育コンサルタントオブジャパン(株)を設立。平成27年に退職し現職。
researchmapホームページに詳細な情報を掲載:
福岡大学商学部卒業。在学中に教員免許を取得し、福岡南女子高等学校勤務後、しばらく専業主婦として子育てに専念する。子育てが一段落してから、北九州市立大学大学院外国語研究科に入学。修了した後、再び教育に関わる仕事に従事したいという思いから(株)福岡県教科図書に勤務。その後、念願が叶い北九州市公立学校非常勤講師として、恒守小学校、皿倉小学校、葛原小学校、あやめが丘小学校勤務。その時に、複数の発達障害の子どもの担任をした経験から、より専門的な勉強をしてキャリアに活かしたいという思いから、一念発起して東亜大学大学院臨床心理学専攻博士後期課程に入学し博士号を取得。現在、在籍しながら、心理士としてスクールカウンセリングなどを兼任しながら、平成31年より、合同会社ABC研究所でサポートスタッフとして勤務している。
竹下 美穂子
Takeshita Mihoko
合同会社ABC研究所
サポートスタッフ
作業療法士
馬田 知武
UMADA Tomotake
あこおる合同会社(福井) 代表
M.Ed. (教育学修士)
ABC研究所ふくい 代表
特別支援学校教員として17年間勤務。
特別支援学校では、主に、知的障害や自閉症の子どもたちの教育を行うとともに、特別支援教育コーディネーターとして、園や小・中学校等に対する教育相談を行う。
その後、福井県障害福祉課において障害者の就労支援を中心とした福祉行政、福井県特別支援教育センターにおいて教育相談や就学相談業務等に従事する。
平成27年度で退職し現職に至る。
福井を中心に北陸、中部、関西で活躍しています。
あこおる合同会社:http://www.accord-fukui.com/
医療系専修学校卒業後、国立病院、リハビリ専門病院、介護老人保健施設などで、重度心身障害児者、脳血管疾患や整形疾患、高齢者のリハビリテーションの臨床に携わってきた。自身の子供が3歳で自閉症・精神発達遅滞の診断を受ける。作業療法士として、また障害を持つ子の親として、家庭での療育に日々取り組んでいる。
上の細長い記事は、小倉南支援学校のPTA新聞が全国大会で2位に表彰された記事です。弊社のサポートスタッフである竹下さんは、この新聞のを発行したPTAの広報委員をされています。
下は平成29年1月21日(土)に対馬市の自閉症親の会とブライターステップスさんが主催した講演会の様子を長崎新聞の記者さんが取材された時の記事です。
上は平成29年7月22日(土)に特定非営利法人トリニティ主催で熊本市の熊本現代美術館アートロフトであった講演会の様子を熊日新聞の記者:鹿本さんが取材された時の記事です。
下は平成28年2月23-25日にかけてマレーシアの青年海外協力隊のメンバーの招きでクチン市で開かれた講演会を取材された時の地元紙の記事。講演会の開催のきっかけは10年以上前に同じくマレーシアNGO団体の招きで西南学院大学の野口先生と一緒にイポー市で行った講演の記録が残っていて、それを見た関係者の方が連絡を取られたことです。